こんな脱力感はない。博多まで行って取材拒否だ。
予感はあった。予定は二転三転した。電話口で相手が乗り気ではないことは分かっていた。肝心の写真も撮らせないようなことをいっていた。これは大変な取材になるな、と。
大好きな1年ぶりの博多なのに、足取りは重たかった。
2時間粘ったが、拒否の方針は変わらず。それなら、最初から断ってくれればいいのに。なまじっか知っている仲があだとなった。近況を知りたいために、不承不承アポを受けたようだ。
その一方で、もう一つの予感も当たった。今回の博多行きは、本業につながるチャンスではないかと思っていたら、その通りの展開になった。
取材拒否した分、そっちに協力する、という。
そうと決まると行動は早かった。相手先に強引にアポを取り付けると、車でその会社に向かった。
企画趣旨を説明すると、その会社も対応は早かった。来週の月曜日に本社へ説明に行くことになった。
本題を片付けて、これもありなら、意気揚々と博多を後にできたのだが、帰りの足取りも重たかった。
途中、岡山で下車。
本来、この日のアポが入ってなかったら、岡山へ行く予定だったが、鉛色の気分の中で、その打ち合わせに向かう。
到着したのは夕方。食事するために寄ったようなものだが、いくら飲んでも酔えなかった。
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