石川遼の平常心とは「18ホールをすべてバーディーを取ること」という。すべてバーディーで終わると54。そのため、遼くんのボールには54と書かれている。
その平常心を保ったため、中日クラウンズの最終日は12バーディー、ノーボギーの58という世界最小スコア記録で猛チャージ。6打差をあっさりひっくり返し、2位に5打差を付けて逆転優勝。今期1勝目をマークした。
最近はパットが決まらず、父親の「パッティングのショートミスを犯しているとお前のファンは減るぞ。お前らしく攻めのゴルフで行け」というアドバイスが効いたようだ。
優勝を確信していた17番、18番で、パッティングがショートに終わってバーディーが取れず、悔しそうな顔を見せた。それは攻めのゴルフができなかった自分に対する反省でもあろう。
これで生涯賞金3億円を突破は、最年少(18歳8カ月)記録のおまけまでついた。
遼くんには子供のころから中日クラウンズで優勝する夢があった。副賞にトヨタのクラウンがもらえるからだが、車が欲しいわけではない。
あのでっかいキーが欲しかった、というのだから子供らしい夢だ。
マスターズでは、2年連続予選落。インタビューで思わず悔し涙を流した。その後も不調で、顔にはにきびが目立ったが、やっぱり石川遼はただものではなかった。
この遼くんの猛チャージに呼応するかのように、宮里藍もトレスマリアス選手権で今期3勝目を挙げた。
石川遼といえば、スポンサーの一つにパナソニックがある。
同社が発売している3Dテレビのデモ画面が遼くんのゴルフシーンだ。
遼くんのバンカーショットでは、砂と共にボールが画面から飛び出してくる大迫力だ。これは最も3Dらしさを体感できる1シーンでもある。
遼くん効果で3Dテレビがどれぐらい売れているかは、分からないが、英会話のスピードラーニングは遼くん効果で、受講生を着実に伸ばしているものと思われる。
ここはにきびが目立つ遼くんをクレアラシル辺りが狙っているかも知れない。
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