日々のニュースから業界ネタまでかきなぐります


by tetorayade

不毛な牛丼値下げ合戦

毎日買い物に行っている食品専門スーパーの弁当コーナーに、280円のおにぎり弁当がある。

かなり大ぶりで食べ応えのあるおにぎりが2個とおかずが3品付いている。1回だけ買ったことがあるが、コストパフォーマンスは高い。

このおにぎり弁当が夕方6時過ぎると、なんと80円まで値下げされている。80円という価格は魅力てきだが、これから夕食の食材を買っているのに、弁当はいらない。

このおにぎり弁当と同じ価格帯にあるのが、最近の牛丼価格らしい。らしい、ということは最近まったく食べていないので、今、いくらで販売されているのか知らない。

牛丼大手3社の熾烈な値下げ競争が起こっているのもニュースで知った。

年末にすき家と松屋が牛丼並み盛を280円と320円に値下げしたが、吉野家は追従することなく380円を堅持していたら、3月期で客が2割以上も離れ、赤字を出してしまったようだ。

それで、対抗するために、期間限定で270円を打ち出したところ、ライバル2社は250円で跳ね返してきた。

消費者とすれば安くなるのは大いに結構なことだが、牛丼の値下げ合戦はお互いの体力を消耗するだけ。

昼飯に安い牛丼を駆け込んでいる日本人の姿は哀れで、長引く不況にあえぐ日本の現実が投影されている。

日本マクドナルドの原田社長は、前職はアップルコンピュータの社長で外食産業経験はない。それでも業績を回復させたのはマーケティングのプロだったからだ。

店の売り上げは、客数×客単価できまる。

売り上げを上げるセオリーはまず、客数を増やすことである。そのために100円マックを投入して、客数を増やし、セット販売の推奨で客単価を上げた。

要は客数を上げ、客単価を上げることを繰り返すことだ。

木曜と金曜はケータイクーポンを連発して客数を上げ、クオーターパウンダーの投入で客単価を上げる。さらに朝の無料コーヒーで客数を上げ、テキサスバーガーの投入で客単価を上げる。

こういう戦略もなく、ただ値下げ競争したのでは、共倒れになるだけだ。

マクドナルドと牛丼チェーンの違いは、客の滞在時間の違いが大きい。食べたらすぐに店を出る牛丼チェーンに対して、マクドナルドはただ食事するだけではなく、そこで仕事したり、待ち合わせの時間つぶしにしたりで、喫茶店代わりにもなる。

ドリンクで客単価を上げることもできないので、マクドナルドの戦略がそのまま通用しないが、企業が生き残るには変化に対応できるかどうかにかかっている。

かつては紡績会社だったヒロボーは、現在はラジコン模型のヘリコプターが本業になっている。

紡績では将来性がないため、エレクトロニクスの組み立て事業を開始したことを機に、ラジコン模型の分野へ進出。ホビーから工業用までヘリコプターの分野では確固たるポジションを築き上げている。

30年ほど前に、紡績事業から撤退したが、ヒロボーの名前は残した。

一度倒産を経験している吉野家が生き残るには、牛丼を捨てる覚悟で業態転換することも必要になってくるかも知れない。

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Commented by にゃんこ先生 at 2010-04-10 21:18 x
お元気ですか(^^ゞ

同じフォーマットの飲食チェーンだったら
どこかで値下げ合戦になるのはチェーンストア理論の必然なわけでして・・(;´д` )

原田さんがマクドの社長になってからマクドの客層が変わったなあ・・と感じます。
従来のマクドの主客層だった高校生大学生子連れママ層が減って、
代わりにスタバやドトールから流れてきたように見える客が増えたように感じます。
子連れママ層って、ココスやガストに行っちゃったんでしょうかねえ(^^ゞ
Commented by MILK at 2010-04-10 23:29 x
私の好きな順番
1位自家製牛丼=これが一番マイウー
2位すき家
3位松屋
圏外吉野家

吉野家の戦略は、自分の牛丼の味に過剰的な自信があり過ぎだと思います。

Commented by tetorayade at 2010-04-11 00:19
>MILKさん
女性の好みだけでなく、味覚も違うもんですね。
私は吉野家の味が一番。松屋は口に合わない。味が薄い。すき家はまだ食べたことがない。
Commented by tetorayade at 2010-04-11 00:21
> にゃんこ先生さん
アンチマクドなので、ほとんど行くことがない。だから客層の変化もわかりませんが、サラリーマン客が増えてきたということですか?
by tetorayade | 2010-04-10 01:24 | 社会ネタ | Comments(4)