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by tetorayade

品質の問題ではなく経営者の質の問題だった?トヨタリコール

人間の心理として、新しいものが出るとそれが欲しくなるのが人情。

自分の物欲指数でいえば、ケータイやデジカメだった。

新機種が出るとこれまでにない機能が搭載されているので、物欲が刺激されてしまい、発展途上期のケータイはそれこそ新機種が出るたびに買い換えていた時期もあった。

しかし、新機種には必ず落とし穴がある。

それがソフトウエアのバージョンアップという奴だ。バグが出るとそれを改善するためにソフトウエアがどんどんバージョンアップアップされる。

クレーム処理が後手後手に回り、窮地に立たされているトヨタのリコール問題で、昔自動車メーカーに勤務していた関係者から面白い話を聞いた。

車好きのその人は、何台もの新車を乗り継いできたが、買うのは決まって、マイナーチェンジ車のみ。

デビューしたばかりの新車には飛びつかないスタイルを貫いている。

その理由は、マイナーチェンジ車のほうが、細かい変更点がほぼ出揃った状態なので安心して乗れるからだ。

完全に新型車の場合、リコールを含めて細かいチェンジ項目が出るのは必然。

それがリコールまで行かなくても、無料点検キャンペーンなどの名目で、こっそり手直しすることが過去には行われていた。

彼が今乗っているのは、ボルボ。すでに3回のリコールがあった、というが、こんなことは国産でも輸入車でもも珍しくない。

今回のトヨタのリコールは、その対処を誤ったがために、問題が大きくなってしまった最悪のパターン。

プリウスの件では、品質担当常務が「ブレーキが一瞬効かなくなるのは運転する人の微妙な感覚のずれであって欠陥ではない」と発言してしまった。

気持ちは分かるが、それを公の場でいったらおしまい。

火に油を注ぐとはまさしくこのこと。

ブレーキに関していえば、昔ある輸入車で、完全にリコール対象の欠陥があった。

ブレーキホースが熱を帯びる配管の近くにあり、ブレーキオイル内に熱で気泡が発生して、それが原因でブレーキを踏んでもブレーキが利かない現象が起こった。

これこそが本当の欠陥であって、ドライバーの感覚でブレーキが抜ける、という次元の問題ではない。

その車種は、国内での販売数が少なかったので、内緒で修理している。

車好きで自らもレースに出ていた豊田章男社長は、久しぶりに輩出された創業者一族の社長。

リコール問題は自動車業界では珍しいことでもなんでもないのに、これだけ大事になったのは品質の問題ではなく、経営者の質の問題ともいわれている。

経営サイドの不手際が事態を大きくしてしまった、といっても過言ではない。

新車を買う時はいきなりの新型車ではなく、型落ちしたマイナーチェンジ車の方が、賢者の買い物ということになる。

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Commented by MILK at 2010-02-12 20:45 x
ニュースによると、アメリカの公聴会に呼ばれているのはトヨタアメリカの社長らしいのですが、トヨタ幹部は「豊田章男社長は(公聴会に)出る気満々だ」と述べているそうです。だからこれからが正念場。
Commented by tetorayade at 2010-02-13 00:22
>MILKさん
章男社長がアメリカ政府の陰謀説を公聴会で論破したらたいしたものですが。証拠はないのでそんなことは到底できませんが。
by tetorayade | 2010-02-12 00:08 | 社会ネタ | Comments(2)