日本郵政の西川社長をめぐる鳩の乱に決着がついた。
鳩山邦夫総務大臣の方から麻生首相に辞任を申し入れ、受理された。麻生を首相にする一番の功労者の首を麻生首相自らが切ることはなかった。
麻生首相の決断力のなさを印象づける結果、となった。
青山繁晴が予想しているように、麻生首相で次の総選挙を戦うことは困難だが、かといって民主にも大きな追い風はまだ吹いていない。どちらも勝てない状況に一歩近づいた。
かんぽの宿の売却問題に端を発した鳩の乱。一見正論を吐いているように思えるが、果たして真実を突いているのか?
そもそも日本郵政の社長を嫌がる元三井住友銀行頭取で全銀協会長だった西川氏を小泉元首相が三顧の礼で迎え入れた経緯があるが、かんぽの宿も日本郵政側が嫌がるオリックスに一括購入を働きかけた経緯があるようだ。
最初は引き受けたものの、アメリカ発の世界的金融不安から、マンションを建てても売れる見込みがなくなったため、たとえ破格値で買ってもオリックスとしてはお荷物になるので、この契約を破棄したかった。それにまんまと引っかかったのが鳩山総務大臣だったのではなかろうか。
ま、これも日本郵政の問題といえば問題かもしれないが、ニュアンスがちょっと違う。
草なぎ剛の公然わいせつ容疑での逮捕を受けて「最低の人間」と激怒してみせたが、あまりの抗議の多さに翌日には撤回している。
友達の友達はアルカイダ発言などでも分かるように、一言どころか二言三言多い。
「いずれ歴史が私の正しさを1年以内に証明してくれる」と大見得を切って首相官邸を去った鳩山氏。
今後、自民党を離党して新党を結成するのか、はたまた兄とくっつくのか。
いずれにしても、麻生首相の決断力、指導力、求心力のなさを印象づけた鳩の乱であった。
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