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by tetorayade

元住宅リフォーム業者の独白

今月の検索ワードの中に「サニックス シロアリ」というのが入っている。

これは2006年12月10日のエントリーである。

東証一部上場のサニックスが、シロアリ駆除をする必要もないのに、強引に施工した、として経済産業省は小田原営業所、岐阜営業所、堺支店、呉営業所、佐賀営業所、熊本支店の6箇所に、7月8日から3カ月間の業務停止命令を下した、という内容。

サニックスの営業方法は、一人暮らしの年寄り宅がねらい目。「床下の無料点検をやっているから是非やらせてほしい」と訪問。断られても無断で上り込み、作業着に着替えると畳をはぐって、床下にもぐりこむ。

それから、木切れを持ってきて、「シロアリに食われた痕跡がある」と見せ、シロアリ駆除や床下の換気をよくするために、床下換気扇の設置を勧める。

高校を卒業して住宅リフォーム業界に就職した若者は語る。

「上司のいわれた通に営業したらすぐに結果は出た。1ヵ月目から1000万円以上の売上があった。10%が給料になるので、銀行で通帳記帳したら100万円も振り込まれていたのに驚いた」

やっていた仕事は住宅リフォーム全般。外壁塗装からシロアリ駆除まで営業課目は多彩だった。

それぞれの営業に応じて驚くべき営業の手口があった。

例えば、外壁塗装の場合、チャイムを押す前にあらかじめモルタルの外壁の一部を剥がしておく準備をする。

そして、そこから営業トークを炸裂させる。

「この剥がれたとこから雨水が入っていますね。雨水が入ったらどうなると思いますか?柱が腐ってやがて家が傾いてしまいます」

それを紙芝居式に図解で説明し、不安を駆り立てる。

シロアリ駆除ではこれも瓶に入れたシロアリを隠し持って、床下に潜り「シロアリがいますね」とやる。

シロアリは防虫剤をまくと、その家からは逃げるらしい。

そして、こう畳みかける。

「近所でシロアリ駆除をしたので、こちらへ逃げてきたんでしょう」

高校を卒業したばかりの若者がこんな営業ノウハウを身につけただけで、面白いように注文が取れた。

とても悪徳セールスに見えない若者なので営業される側も警戒心を解いてくれた。

100万円単位の給料が毎月入ってきた。

そのお金は趣味の車に使った。

しかし、

「チャイムが押せなくなってきた。人を騙していることに嫌気がさしてきた。そうなると売上も落ちてくる。上司からは毎日叱責される。それで1年ほどで辞めた」

その会社は悪徳な一方で、台風などで屋根が飛んだりした場合は、良心的な金額で仕事をしていたそうだ。

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Commented by MILK at 2009-05-17 00:05 x
私の高校の恩師(現在83歳)が当時やられましたと。
床下に換気扇も12台も付けられて・・・。
Commented by tetorayade at 2009-05-17 00:08
>MILKさん
12台は鴨ねぎのサインですね。
by tetorayade | 2009-05-15 07:34 | 社会ネタ | Comments(2)