髪の毛は寝ぐせがついたまま、めがねのレンズは汚れたまま、小太り、1点に向いて異様に輝く目、独り言をぶつぶついう人。こんな集団が先頭車両を占拠する。
下は小学生から上は70代。
各駅のホームの端っこには、首から一眼レフをぶら下げた人、人、人。
これほどの鉄ヲタの集団を目の当たりにしたのは初めて。祝日と重なった20日は、阪神なんば線の開通日。神戸と奈良がナンバを経由して1本につながっためでたい日。
京阪の中之島新線が開通しても未だに乗ったことがないが、阪神なんば線は鉄ヲタでなくとも乗ってみたくなる。
阪神の西九条駅と近鉄難波駅が、九条、ドーム前、桜川の3つの新駅で結ばれた。阪神と近鉄が相互乗り入れし、人の流れが大きく変わることが期待されている。
京セラドームへは近鉄難波から2駅と非常に近くなった。
来年、平城遷都1300年を迎える奈良=近鉄としては神戸方面からの集客に全力を入れたい、ということが車体に現れている。
発表当時は賛否両論のあったマスコットキャラクターのせんとくんも、見慣れたら気持ち悪さはなくなってきて、今や近鉄の顔。
人が動けば、金が動く。
これで景気浮揚の刺激になればいい。
しかし、中之島新線は苦戦している模様。やはり、西九条~USJまで延伸しないことには、本当の利便性は生まれない。
人気ランキング